技工室からのお願い(入れ歯について)
こんにちわ、マス歯科医院の技工室です。
9/16は敬老の日でした。
毎年、下立にある鳴海のお赤飯でお祝いしています。
祖父は89歳になりますが、上の歯も下の歯も部分入れ歯を使用しています。
先日、その下の入れ歯の金具部分が痛かったらしく、自分で押し広げたとのことでした。
それも、自宅にある大きなペンチを使ってです。(本人は得意げでした!)
もちろん引っ掛けている歯に全く合わず、今度は金具の先が唇にあたり口内炎になっていました。
何とかその場で応急処置として曲げ直しましたが、グニャグニャの跡が残って金具のバネ本来の働きを成していません。
引っ掛けている歯にも負担がかかり、寿命が短くなってしまう事を伝えて、金具の部分だけ新しくする修理を勧めました。
この金具は、クラスプと言い、部分入れ歯を口の中に固定させる装置です。
引っ掛ける歯や、その歯の位置によって様々な種類を使い分けます。
また、クラスプ専用のプライヤーを使用して屈曲、調整を行います。
クラスプの製作は部分入歯を製作する中で、1番の要となる装置です。
単純に見えて1番難しくもあります。
そして1番作り甲斐があります。
合わないから、緩んできたから言って、ご自身で曲げてみたり、短くしてしまったりせず、歯科医院でご相談ください!
また、クラスプに限らず、入れ歯の破折、差し歯などの修理もできるだけご自身で行わず、お持ちいただき、来院して下さい。
髪の毛1本、お口の中に入ると不快感が出るように、小さなズレで入れ歯や差し歯は合わなくなってしまいます。
入れ歯も差し歯も大事な体の一部と考えて、すぐに使えるように対応いたしますので、よろしくお願いいたします!
マス歯科歯科技工士部門