ブラキシズムについて。パート1
歯ぎしりとは? くいしばりとは?
歯ぎしりやくいしばりは別名「ブラキシズム(口腔内悪習慣)」と呼ばれています。
ブラキシズムは歯を削ったり、ヒビが入ったり、周りの骨を溶かしたり、根を露出させたりします。また、歯周病を悪化させます。歯ぎしりにより顎の位置が下がると顎関節症や無呼吸症候群の原因にもなります。
歯ぎしり・くいしばりはほとんどの人にみられる癖で自分では気づきにくいものです。
問題のある歯ぎしり・くいしばりを放置すると、様々な障害に発展する場合もあります。
症状として特徴的なのは、歯の咬耗、平らな咬合面(咬むところが平らになっている)骨隆起(骨の隆起)などがあります。歯が異常に擦り減る、歯が破折する、歯がしみる、かむと痛い、などを感じているなら要注意です。
睡眠時は脳と感覚器の伝達通路が遮断されるため、他人に指摘されない限り歯ぎしりに気がつかない人が多いです。また噛み締めるだけで無音のくいしばりのような歯ぎしりも多いのです。歯ぎしり・くいしばりは顎を左右に動かす運動をさすと思われています。
運動には種類があり、顎を左右に大きく動かすグラィンディング、顎を垂直的に動かすタッピング、力が入るところで咬み込みを繰り返すクレンチングなどがあります。
患者様で「口呼吸しているから朝、口の中が乾燥する、だからしていない」と言われる方がおられます。しかし、無音の食いしばりもありますし、睡眠時でも与える力は強大です。
次回は歯ぎしり、くいしばりの原因、
歯ぎしり、くいしばりから歯を守る役割をするナイトガードのお話です!
マス歯科歯科技工士部門