舌苔(ぜったい)口臭対策!!!
こんにちは。
みなさん、お口の中のお手入れというと何を想像されますか?ほとんどの方は、歯のお手入れを想像されると思います。もちろん歯のお手入れも大切なのですが、実は舌のお手入れも大事なのです。
皮膚の垢(アカ)と同じように、口の中の粘膜の細胞が剥がれ落ちて、舌に白く溜まり腐敗します。この舌の表面についた白いコケのような汚れを「舌苔(ぜったい)」といい、口臭の主な原因とされています。(口臭の約60%が舌苔から発生します。)
口臭には大きく5つの種類があります。(日本口腔外科学会より)
1.生理的口臭:誰にでもある臭い
2.飲食物、嗜好品による口臭:ニンニク、ネギ、煙草、酒などによるもの
3.病的口臭:
①鼻や喉、消化器系や糖尿など全身的疾患が原因のもの
②歯周病、虫歯、歯垢、歯石、舌苔、唾液量減少、義歯清掃不良など口腔内が原因のもの
4.ストレスによる口臭:唾液量が減少するため
5.心理的口臭:口臭があると思い込むこと
この中で、口臭の原因の80%以上が3のお口の中が原因です。さらにお口の中でも最も多い原因は「舌苔」なのです。
薄い膜のような舌苔は誰にでもありますが、厚い舌苔が問題となります。厚くなると、口臭を引き起こすのはもちろんのこと、お口の中にカビや細菌などが増え誤嚥性肺炎の原因になったり、お食事をしても味が分かりにくくなるなど味覚にも悪い影響が出ます。
舌に付いた汚れや細菌は、うがいをしただけではなかなかきれいに落ちません。舌苔を落とすためには舌ブラシなどの補助器具が有効です。また、舌苔を落としやすくするタブレットなどもあります。
当院ではお口の中を診させて頂き、舌の状態やそれに合ったお手入れの方法などもお伝えすることができますので、ぜひ受診されて下さい。
ちなみに、OLさんを対象に「上司の身だしなみで最も気になること」を調べたところ、9割以上が「口臭・体臭」を一番にあげたとのことです。(ヤンセンファーマ社調査、2006年)つまり、定期的に歯科検診し口臭予防を心がけることは、現代社会で必要なエチケットとも言えるかもしれません。
マス歯科歯科医師部門