マスクをすると口臭の原因になる?
こんにちは
まだまだ収束しない新型コロナウイルス感染対策として、皆さんマスクを着けていらっしゃると思います。
ずっとマスクをつけた生活の為に、肌が荒れる、口臭がするといったトラブルがあるようです。
なぜマスクを着けると口臭の原因になるのでしょう?
それはお口の中が乾燥するためです。
マスクを着けていると息苦しく、無意識に口で呼吸してしまうので、お口の中が乾燥してしまいます。
お口の中を潤す働きをするのは唾液です。
唾液にはお口や体の健康を保つ色々な働きがあります。
『唾液の働き』
⚫︎お口の中をきれいにする
→唾液が食後に残った食べカスを洗い流します。またお口の中がネバネバになるのを防ぎます。
⚫︎むし歯を防ぐ
→食事をするとお口の中は酸性になり、歯の表面のカルシウムが溶け出します。そのままの状態が続くと歯の表面に穴が開き、むし歯になりますが、唾液がお口の中を中和し、溶け出したカルシウムが歯に戻るように働きます。
⚫︎消化を助ける
→唾液に含まれる酵素(アミラーゼ)がデンプンを分解し、胃や腸で吸収しやすくします。
⚫︎食事を助ける
→唾液が舌の味蕾(味覚を感じる組織)へ、味の成分を運ぶことでおいしさを感じます。またパサパサした食べ物をまとめ、噛み砕き易くし、スムーズに飲み込めるようにします。
このように唾液には大切な働きがあります。
そして、体の健康の為に、この時期もっとも重要な働きが抗菌・抗ウイルス作用です!
唾液の抗菌物質(リゾチーム、ラクトフェリン)がお口の中の悪玉菌の動きを弱め、増殖を抑えます。
また、免疫物質(IgA)がお口の中に侵入したウイルスを取り囲み、粘膜に付着するのを防ぎます。更に未知のウイルスを察知し、体の免疫作用を促します。
このように大切な働きがある唾液ですが、就寝時は分泌量が減ってしまうので、寝る前の口腔ケアを丁寧にしましょう。
また、ストレスや加齢でも分泌量は減ってしまいます。
お口の中が乾燥し、感染リスクが上がらないようにこまめに水分補給やうがいをしましょう。
噛むことや舌を動かすことで唾液は分泌されるので、ガムを噛んだり、舌の運動『あいうべ体操』をすることもよいでしょう。
唾液腺マッサージも効果的です。
唾液腺は耳たぶの下『耳下腺』、あごの骨(えらの部分)の内側『顎下腺』、あごの真下『舌下腺』にあるので、そこを優しくマッサージします。
唾液を増やして、感染から体を守りましょう!
マス歯科 歯科衛生士部門