デンチャーワーク第四弾
こんにちは、マス歯科医院の技工室です。
前回は、デンチャーワークのお話でした。
前回までのブログはここから
今回は、人工歯排列の時に使用する道具を紹介したいと思います。
人工歯排列は、基本的に既成の物を使用しますが、排列するスペースや位置によって形を調整します。
まずは、その時に使う切削バーです。
人工歯の噛み合う部分はもちろん、裏側や側面も削って調整します。
個人的には切れ味抜群のバーよりは少し削りにくいバーの方が扱いやすいので、何年も同じバーを使用しています。
人工歯排列が終わったら、歯肉の部分を形成します。
まず、写真のWaxスパチュラを使って、歯肉のイメージに添ってある程度盛っていきます。
Waxは、性質上固まる時に収縮し、人工歯の位置が動いてしまう原因にもなるので、なるべく低温で素早く盛ります。
次に使用するのは、歯肉の形に削る形成器です。歯茎に埋まっている歯の根っこの形に添って形を作ります。
スプーン状の物を使うことが多いです。
次に使用するのは、先の尖ったナイフ状の形成器です。
歯と歯肉の境目(歯頸ライン)を削り出します。
歯の形と同じく、ラインによっても印象は大きく変わります。
見た目も良く、食べカスなどが溜まらないように何種類かの形成器を使い分けて作業します。
刃のカーブなども、自身で加工する事が多く、道具は良いものを作る為の相棒なので、大切にしていきたいと思います。
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