歯の型取り(印象)の大切さについて
皆さんこんにちは。
最近涼しくなってきましたね。
短パンの季節も終わりに近づき、夏の終わりを感じます。
今日は印象の大切さについてお話ししたいと思います。
歯科での歯の型取り(印象)とは主にアルジネートと呼ばれるピンク色の印象材を使って口の中の型を取ることです。
↑アルジネート印象材
アルジネートに型をとり、その型に石膏を流し模型にすることで患者様の口の中を石膏の模型で再現することができます。
↑石膏模型
歯科技工士は模型が命という言葉をよく言うのですが、
基本的には歯科技工士が患者様の口の中を見ることはあまりないので、
その印象でうつしだされた模型の情報だけで技工物を作ることになります。
印象がなぜ大切かというと実際の口の中と模型に少しでもズレが生まれてしまうと作った技工物が使えなくなる恐れがあるからです。
例えば、歯と歯の間に入る被せ物(クラウン)を模型にぴったり入るものを作ったとします。
もし実際の口の中の歯と歯の間が模型より1ミリ大きかったとすると被せ物(クラウン)と歯の間に隙間ができ、
歯の間に汚れが溜まりやすくなったり、詰まったりします。
印象は口を大きく開けて口の奥の方までの情報があると、患者様の口の中がそのままの模型ができあがるので、
型をとれるまで数分かかり、少し気持ち悪く感じる方もいますが、技工物を作る上でとても大切な作業です。
来院の際にはドクターの指示に従って良い印象がとれるためにご協力のほどよろしくお願い致します。