『口から食べられなくなっても口腔清掃は必要です。』
こんにちは。 マス歯科医院の歯科医師です。 今日は口腔清掃の重要性についてお話ししていきます。 口からものをたべられなくなると 口腔機能が低下してしまうので自浄作用も低下します。 唾液中などを遊離している細菌が、 バイオフィルムという形で粘膜や歯の表面に付着します。 バイオフィルムは薬剤が浸透しにくく 菌体から新たにバイオフィルムを形成するということを繰り返します。 擦過することや歯科医院での 機械的な清掃で除去することで破壊されます。 会話や咀嚼することでも破壊されるといわれています。 遊離している細菌は含嗽剤も効果的です。 嚥下することでも比較的簡単に除去できます。 そして、食事中には食べ物と一緒に嚥下されて胃に送り込まれ、 PH1の強酸性環境で殺菌されます。 健康な成人は1日に唾液が約1.5リットル分泌されて 口の中は洗い流され、 嚥下運動は1日約600回も行われていて 少しずつ飲み込んでいて 自然と口の中の食べ物のカスや細菌を胃で殺菌して口を保清しています。 このシステムが自浄作用です。 しかし、非傾向摂取や自浄作用が 低下している方などにもお口の中をきれいにしておく必要があります。 なので、食べていないからといっても口腔内のブラッシングや うがいを行い口腔清掃を行うことは 誤嚥性肺炎の予防にもなりとても大切な事です。