歯科治療で使われる金属について
こんにちは。マス歯科技工部です。 今日は歯科で使う金属について少しお話させて頂こうかと思います。 日本の保険診療の歯冠修復で幅広く用いられる金属は、金銀パラジウム合金(金パラ)という金属が使われています。 その金属が今、大変な事になっているのです!! 皆さんもテレビのニュース等でご存知だとは思いますが、ロシアがウクライナに対して軍事侵攻を開始しました。 緊迫するウクライナ情勢は日本の歯科医療界にも多大な影響を及ぼしているのです。 ロシアのウクライナ侵攻で、パラジウムの供給不安が広がっています。 実は、銀歯の材料に使われているパラジウムという金属は、ロシアが世界シェア4割を占めています。 ロシアの軍事侵攻の少し前から、金やパラジウムの価格は高騰を続けており 歯冠修復に幅広く用いられる歯科用金銀パラジウム合金(金パラ)も同様に高騰しています。 これ以上パラジウムの金額が上昇してしまうと、銀歯を製作することが難しくなるのが現場です。 そこで現在注目されているのがCAD/CAMシステムによる歯冠修復物です。 この治療は金属を使用せずに白い歯を作る事ができます。 現在、保険診療改正でCAD/CAMシステムによる白い歯の保険適用の範囲が拡大しました。 当医院でもCAD/CAMシステムを導入しています。 歯の治療で被せ物を入れないといけないけど、銀歯はちょっと抵抗があるな…、 保険適用で白い歯を入れられるなら一度話を聞いてみたいなと思われた方は是非一度ご相談下さい。