子供の歯磨きについて
こんにちは!マス歯科医院です。 4月になり新年度になりましたね。入学や就職などで新しい環境になる方もたくさんおられるのではないかと思います。ちなみに私は下の子供の保育園の入園式がありました。沢山のお友達に囲まれてスクスクと育ってくれればいいなと思います。 時々「先生はお子さんの歯磨きはどうされているんですか?」と聞かれることがあります。確かに歯医者さんの子供だから何か特別なことをしてるんじゃないかな?何か知ってるんじゃないかな?と思われているのかなと思います。これが正解です!というものはないのですが個人的にどうしているのか少しお話させてもらおうかなと思います。 上の子は3歳です。 ご飯を食べたら少し遊んで寝る前に歯磨きをします。 ①歯ブラシについては年齢に合っているものを使っていれば特に問題ないと思います。 それよりも子供だと歯ブラシを噛んで遊んだり(うちだけ⁈かもですが)強く磨いたりして毛先が広がりやすいです。広がった毛先では歯は磨けないので、月に1回は歯ブラシの交換をして欲しいと思います。お値段が高い歯ブラシだと交換するのがもったいない!と思ってしまうかもなので(笑)、安めのものでいいので新しいもので磨きましょう。 ②次にまず自分で磨いてもらいます。 ここは楽しくないとやってくれないので、スマホの力を使います。うちではポケモンスマイルというアプリを使っています。歯磨きするとピカチュウから雷が出て、虫歯菌をやっつけてくれます。上手にできたらポケモンがもらえます。120秒なのですが日によって真面目にしたりしなかったりですね。 ③仕上げ磨きの時には歯磨き粉を使います。 歯磨き粉はチェックアップのバナナ味を使っています。これを使用しているのには理由があります。フッ素が歯を強くして虫歯になりにくくするのはよく知られていると思います。ではフッ素濃度が高い歯磨き粉を使ったらいい!と考えるかもしれません。しかし厚生労働省では『フッ素濃度が1000ppmを超える場合、6歳未満の子供に使わないこと』と注意書きすることを義務付けており、3歳~5歳までは500ppmの歯磨き粉の使用を推奨しています。 チェックアップバナナ味のフッ素濃度はちょうど500ppmです。またジェルタイプで発泡作用もないため、仕上げ磨きをしたらうがいはせずに終わりです。うがいをしたらせっかくのフッ素が洗い流されてしまいます。 ④最後にロイテリ菌のタブレット(アップル味)を1個舐めます。 ロイテリ菌は免疫の要と言われている腸内環境を改善するので免疫力増進が期待できます。さらにロイテリ菌摂取により炎症に関わるTNF-α抑制が起こり歯周病に有効であることが確認されており、また広島大学歯学部の研究ではロイテリ菌摂取により虫歯原因菌であるS. mutans菌の抑制効果が発表されています。こうした免疫力アップと抗炎症作用、原因菌の抑制が相まって虫歯と歯周病と闘い予防する助けとなるのです。 なかなか完璧に歯磨きをすることは難しいので、歯磨きの後に舐めてもらい少しでも口腔内の菌を減らすようにしています。また免疫力もアップするので、風邪等もひきにくくなります。舐めた後また歯磨きが必要?と思われるかもしれませんが使用されている甘味料はキシリトールなので必要ないです。 このような流れでやっております。 この方法で今のところ虫歯はありません。これからまた年齢に合わせて少しずつ変えていって、虫歯ゼロを目指したいと思います! 余談になりますが、うちの保育園は飲み物がお茶なので前歯にどうしても着色が付きやすいです。着色がついた時には歯面研磨を行います。機械等で行うと子供が怖がるので、歯科医院専用の歯磨剤を使って歯ブラシで磨きます。結構きれいになるので、同じようなお悩みの方がいらっしゃれば是非当院にお越しください! Before After