インビザラインファーストの特徴
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透明で目立たない矯正治療
子どもの矯正相談は、従来ワイヤーなどがはいっており、装着していると目だつものがほとんどでした。インビザラインファーストは、透明で薄いマウスピースを使用するため、装着していることが周りからほとんど分かりません。見た目に抵抗があるお子様でも受け入れていただきやすい治療方法です。
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通院回数が少ない
1~2週間ごとのマウスピースの付け替えはご自宅で行っていただきます。通院は1か月~2か月おきでよいので、通院の負担を削減できます。マウスピースは来院時にいくつかまとめてお渡しします。
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スポーツや遊びのときも安心
従来のワイヤー矯正では、お口に金具をつけていることもあり、激しい運動などでお口の中を傷つけてしまうことがありました。マウスピースは柔らかい素材を使用しているため、お口を傷つける心配もないため、日常生活も安心してお過ごしいただけます。
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虫歯になりにくい矯正治療
「マウスピースはお食事や歯磨きの際に取り外すことができ、虫歯のリスクを下げることができます。従来のワイヤー矯正だと、ブラケット(歯に装着した装置)の周りに汚れがたまってしまいました。マウスピースは1~2週間で新しいものを装着するため、お口を清潔に保つことができます。
インビザライン・ファースト
期間と流れ
全体の流れは従来の矯正治療と同様、乳歯と永久歯が混在する時期(小学校低学年)の「第1期治療」と、永久歯が生え揃う時期(小学校高学年~中学校以降)の「第2期治療」に分かれています。インビザライン・ファーストは、Ⅰ期治療で使用するマウスピースの事を指します。治療開始より1年半以内を目安に第1期治療を完了します。その後、永久歯が生え揃うまでリテーナーを装着しながら経過観察を行い、必要に応じて第2期治療を行います。
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一期治療(小学校低学年)
乳歯と永久歯が混在する
混合歯列期の治療インビザラインファースト
期間:1年半以内 -
二期治療(小学校高学年~中学校以降)
永久歯が生え揃った以降の
成人と同じ治療インビザラインなど
大人と同じ矯正装置期間
期間:症例による
正しい咬み合せを得ることが
小児歯科の目標
小児歯科診療で最も大切にしていることは、お子様の正しい咬み合わせを実現するということです。
不正咬合が見られる場合には、9歳までに顎の小ささや歯の位置関係を改善する矯正を始めることが理想です。なぜなら、その頃に大まかな骨格が決まってしまうためです。9歳までに矯正を始めることで、将来的に抜歯をせずに正しい咬み合わせを得られる可能性が高くなります。
また、小児歯科診療では、虫歯予防にも力を入れています。歯質強化や歯の再石灰化の効果があるフッ素を歯に塗布するなどの処置を行っています。
乳歯の虫歯治療について
乳歯が虫歯になっても、どうせ抜けるのだから、と思っていませんか?
お子様の歯は、確かに生え変わる事が前提のため、大きさも小さく、硬度も高くはありません。しかし、運動の前にストレッチが欠かせないように、お口の中も大人の歯を受け入れる準備が必要なのです。子供の歯が虫歯のまま放置されてしまったり、大きく欠けた状態で長い期間が経つと、永久歯に悪影響を及ぼすこともあります。
発育状態が正常かどうかを確かめるためにも、見逃しがちなお子様の虫歯をチェックするためにも、ぜひ、定期検診においでください。
乳歯の虫歯のデメリット
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歯並びに悪影響を及ぼします
歯が欠けてしまうと、隣り合った歯が欠けた部分を埋めるように倒れてきてしまいます。
すると、歯と歯の間隔が狭くなるため、乳歯よりも大きい永久歯が生えるスペースがなくなってしまい、歯並びがガタガタになってしまう可能性があります。 -
食事に悪影響を与え、
乳歯の虫歯は大きくなっても虫歯自体が痛くなるということは稀です。しかし、歯が欠けてしまうと、そこに食べ物などが詰まってしまい、歯茎を圧迫するため、痛みを感じることがあります。
成長発育にマイナスです
普段痛くないのに、食事の時にだけ痛くなるため、食事を嫌がるようになったり、固い物を避けるようになるため、栄養が偏りやすく、成長に悪影響を与える可能性があります。 -
永久歯への影響が心配です
非常に大きな虫歯になると、大人の歯と同じように、神経が死んでしまい、根の先に膿が溜まることがあります。
膿が長く溜まってしまうと、永久歯の色が変色するなどの悪影響が心配されます。根の治療は難しいですが、きちんと治療することで、永久歯への影響を最小限に抑えることができます。
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フッ素歯面塗布
歯垢などの汚れがある場合、フッ素の効果が弱まる可能性が高いので、歯をきれいな状態にしてフッ素を塗っていきます。歯磨き粉などにもフッ素は入っているものが多いですが、高濃度のフッ素を直接歯に使用することで、フッ素が歯に取り込まれ、歯を強くさせることが出来ます。年3~4回定期的にフッ素を塗ることで歯を強くして、状態をより良く保ちます。また、子供の成長に合わせ、口の変化にすぐ気づくことも出来ます。
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シーラントという治療法
6歳臼歯という乳歯の奥から生える歯で、歯の溝はとても磨きにくく、ピンポイントで予防的に詰めてしまう治療法です。ほとんど削る必要性がないのもメリットです。もちろん乳歯の奥歯や12歳臼歯にもできます。ただデメリットとしては欠けたり、外れたりする可能性があるので定期的にやり直す場合があります。
※フッ素を塗るだけやシーラントを詰めることで虫歯になりにくくなりますが、毎日の歯ブラシをしないと虫歯にはなります。お子さん自身もご両親も頑張って磨いていけるように指導や実践をしていきます。それに加えてプロフェショナルケアをすることで、お子さんの口の中を一緒に守っていけたらと思っています。
お子様に慣れてもらうためのT.S.Dテクニック法
歯科医院に来て、最初からお口を大きく開けられるお子様はほとんどいません。当院ではそういったお子様にも治療や予防の処置を受けていただけるように、トレーニングを行っています。TSDテクニック法とは、以下のことを中心としたお子様のためのテクニックです。
まず、お子様には歯科治療やクリーニングで使う器具などを見てもらい、どんな風に使うのかを説明します。その後、実際にどうやって使うのかをやって見せます。
こうすることで、お子様に道具に慣れ親しんでいただき、恐怖感を取り除いていきます。そして、実際にお口の中に入れてみる、という手順を踏むことで、無理なく治療やクリーニングを進めることができます。
子どものうち だからできる お口の機能矯正
ご存知ですか?
お子様の歯列不正の原因は遺伝だけではありません。生活の中で「舌の癖」や「態癖」があると、歯並びに悪影響があります。お子様に次のような兆候が見られると、舌癖や態癖がある可能性があります。
- リラックスしている時に
舌が出ている - 口呼吸がある
(よくお口がポカンと開いている) - 食事に時間がかかる
- サ・タ・ラ行などが発音しずらい
このような舌癖を改善するために、当院ではMFT(Oral Myo Functional Therapy)というお口周りの筋肉や、舌の筋肉を鍛えてバランスを整える体操を取り入れています。
MFTを行うとこんなにいい事が!
Merit- 発音が改善する
- 口腔周囲筋のバランスが良くなる
- 矯正治療後の後戻りが少なくなる
- 正しい嚥下・咀嚼ができるようになる
MFTの流れ
MFTの流れ
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診査
お口周りの筋肉の状態を確認します。舌の力や口を閉じる筋肉の力を測定します。歯並びの状態なども、写真で記録を取ります。
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診断・トレーニング
診査の結果を元に診断を行い、お一人お一人に合わせたトレーニングをご提案いたします。方法は分かりやすく説明しますので、ご安心ください。
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実施(約半年~1年)
歯科医院でチェックしながら、ご自宅でトレーニングをがんばっていただきます。期間は個人差があるので、自分のペースで頑張りましょう。
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結果・継続
ある程度トレーニングを積んだら、再度検査を行います。結果が良ければ指導は終了ですが、継続していただくことで、よりよい歯並びが期待できます。
練習をこつこつと
毎日続けることが大切です!!
楽しく一緒に頑張りましょう!!